JFCネットワークは、日本人とフィリピン人の間に生まれた子どもたち(Japanese-Filipino Children:JFC)を支援するNPOです。

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活動報告2018.09.21

マリガヤハウス設立20周年記念会を行いました♪

8月25日(土)にJFCネットワークのフィリピン事務所、マリガヤハウス設立20周年記念会が行われました。

 

記念会に合わせて8月24(金)-26日(日)まで「マリガヤハウス設立20周年記念会参加ツアー」を企画しました。スタッフも含めて19人の参加がありました。

 

24日(金)、参加者たちはマニラの空港に到着後、マリガヤハウスへ向かいました。マリガヤハウスの河野尚子からオリエンテーションがありました。自分のケースが、日本でどのように進んでいくのかを壁に書いたフローチャートを使って熱心にじっくりと説明するそうです。

 

顔が見えない関係でいかに弁護士さんとのモチベーションを下げずに裁判を継続していくか、はフィリピンにクライアントさんがいる場合、とても重要になります。

 

クライアントさんへのインタビューも1日かけてじっくり行う、と河野が言っていました。通常は弁護士さんが直接にクライアントさんへ聞き取りを行いますが、それができないため、マリガヤハウスにおけるクライアントさんへの聞き取りは事件を進めていく上で、とても重要になります。

 

やはり傾向として、都合のよいことは言わない、言葉を濁すこともあります。そのため、「陳述書」の作成に丸1日かけ、クライアントさんが自分の過去にじっくり向き合うことを大切にしたソーシャルワークとしての関りの大切さを改めて感じました。

 

25日(日)は午前9時から午後の4時まで記念会でした。マリガヤハウスのクライアントさんのお母さんたちが中心となって実行委員を立ち上げ、記念会のプログラムを考えてくれたそうです。

司会はJFCの2人。実行委員で揃えたピンクのTシャツを着てとても見事に司会を務めていました。通訳は小ケ谷千穂さん。1日中エンドレスの通訳はかなり大変だったと思います(-_-;)。ありがとうございました。

 

プログラムの中心はパネルディスカッション。原めぐみさんが司会進行役を務め、4人のパネラーが1人ひとりの経験をそれぞれ語りました。今ではみな自分の道を自分らしく歩るきはじめていますが、これまでの人生の葛藤や苦悩をしっかりと自分と向き合って語ってくれました。その姿に心打たれなかった人はいないと思います。

 

午後からは大野聖良さんとRGS-COWのSr. Daleから人身取引についての状況報告や講義がありました。

 

日本のJFCネットワーク設立20周年記念の際に行ったエッセイコンテストの入賞者たちを中心に書かれた書籍が、10月にアテネオ大学から出版予定です。その紹介がRay Venturaさんからなされました。

 

その他、マリガヤハウスの理事や東京事務所の理事からのあいさつ、バナナダンスの披露、会場からの質疑応答、ランチにミリエンダ、等等、とても有意義な時間を過ごすことができました。

 

たくさんの人たちに助けられてマリガヤハウスが20年を迎えることができたことに心から感謝します。そして、今回、記念会開催のためにもたくさんの方々がご協力をしてくださいました。本当にありがとうございました。

 

記念会後の8月26ー28日まではマリガヤハウスの河野尚子と原めぐみさんが引率のもと、ダバオへオプションツアーを行いました。ダバオの報告は後日いたします(^^♪DSC_0160